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Image of PowerTap rear hub

サイクリングはいわば方程式です。心拍数、体重、技術、ライディングの条件などの入力要素から、1 つの出力要素が生み出されます。それが動力です。前に進むのも、ペダルを回転させるのも動力であり、仕事量の最終的な評価基準になります。

パワーメーターは非常に便利なツールです。熱心なサイクリストは、トレーニング装備に加えておくとよいでしょう。トップレベルのレースを目指している場合でも、長距離イベントの完走を目指しているだけの場合でも、パワーメーターはトレーニングの質と効果を大きく改善します。

本ガイドは、初級サイクリストだけのものではありません。この「動力トレーニング」シリーズでは、初めに PowerTap を例として、動力が測定基準として優れている理由を簡単に解説します。次に、パワーメーターを使用して、室内や路上でどのようなセッションが可能なのかを解説します。

このシリーズに付随して、動力トレーニングセッションに関する一連のブログ記事が投稿される予定です。これらの投稿では、当社のスタッフライダーである Tim Wiggins が、冬季トレーニングからレース準備まで、PowerTap をどのように利用しているのかを解説します。

動力とは

コンピュータを起動するにも、自動車を動かすにも動力が必要です。当然、バイクを動かすにも (わずかではありますが) 動力が必要です。動力測定値を体重および心拍数と組み合わせると、ライダーのパフォーマンスの有用な目安になります。たとえば、ツール・ド・フランスの個人総合を争うには、しきい値心拍数 (生成される乳酸を処理できなくなるポイントの直前) で 6W/KG 必要です。

PowerTap G3 Rear Hub

動力の重要性

長い間、ライダーは心拍数に基づいて能力を判断していました。一定の心拍数を維持できれば、自分の出力の目安になると考えていました。残念ながらこれは間違いです。心拍数は入力値の評価基準であり出力値の評価基準にはなりません。体がどれほど激しく働いているかは示しますが、精度にはかなりの制限があります。

まず、数日間のトレーニングで体に疲れがたまっている場合は心拍数が落ちます。そして、強度が同じであっても、運動している時間とともに心拍数は上昇します。さらに、突然高速走行を開始したときは、心拍数の上昇はこの変化に追い付きません。

動力に基づけば、これらの制限の多くを取り除くことができます。ペダルストロークに力を込めれば、動力は即座に上昇します。動力は、温度、疲れ、時間などの外部要因の影響では変化しません。ワークアウトの強度が同じであれば、動力出力も同じになります。つまり動力は、ライダーが出力している力 (ライディングのペースや強度) を測定する際の非常に優れた基準になります。

動力を心拍数および体重と組み合わせると、最高のデータセットになります。ライダーの入力値 (心拍数) だけでなく、ライダーの出力値 (動力) も測定できます。同じしきい値心拍数、または減少した体重で動力を上昇させることが、トレーニングの最終目標になります。

測定方法

初めて生産されたパワーメーターは、クランク型でした。効果的で信頼性がありましたが、バイク間での載せ替えは面倒でした。最近では、ペダル型のパワーメーターが登場しています。載せ替えしやすくなっていますが、クラッシュで損傷を受けるリスクが高くなっています。PowerTap はホイール型の製品です。動力測定のメカニズムはリアハブに収められ、測定値はワイヤレスで ANT+ ヘッドユニットに送信されます。この製品には多くの利点があります。リアカセットが同じバイクであれば、簡単に載せ替えできます。また、クランク型やペダル型よりも安価です。さらに、ハブは酷いクラッシュでなければ損傷を受けません (いつでも新しいリムやスポークを PowerTap に組み付けることができます)。

PowerTap ANT+ head unit

次のステップ The next step

動力の意味、パフォーマンス測定に動力を使用するメリット、その測定方法についてご理解いただけたと思います。次のパートでは、活用方法を解説します。パート 2 では「屋外での動力トレーニングセッション」、つまりパワーメーターを使用して路上でトレーニングする際の、体力と能力を築き上げる各種のセッションを解説します。

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Published on: 03 6月 2015