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Wahoo KICKR SNAP Smart Trainer review

イギリスはもうすぐ冬。人々は今、インドアターボトレーナーでトレーニングをしています。このレビューでは、Wahoo の KICKR SNAP スマートターボトレーナーに注目しました。 好みが分かれるところですが、ターボトレーナーは的を絞ったトレーニングに欠かせないツールです。最新モデルにはスマートテクノロジーが採用され、トレーニングが今までよりもずっと面白くなっています。 このトレーナーについて僕が思ったことを以下にまとめてみました。

Wahoo KICKR SNAP とは?

Wahoo KICKR SNAP は、一見すると、巷に出回っているリアホイール固定タイプのトレーナーのようです。 のようにダイレクトドライブ式ではありませんが、十分に試されてきた、リアホイールを固定して回転させるフレームのデザインが採用されています。 折りたたみ式の脚部により広いスタンスを確保して、負荷装置をリアホイールと接触させます。 このデザインは、ターボトレーナーが開発されてからずっと存在しているもので、使いやすく、安定性に優れています。 トレーナーにバイクをしっかりと固定して、負荷装置を調整したら、ペダルを漕ぐだけです。

高い安定性

上記のように、 では、広いスタンスと安定した土台を活用できます。 脚先には厚いゴムキャップ付きで、床に傷が付くのを防ぎます。 かなり力を込めてペダリングしましたが、グリップが効くらしく、トレーナーは微動だにしませんでした。 脚部は調整可能ではありません。つまり、起伏のある床でトレーナーを使うときに、脚先の高さを調節する小さなダイヤルは付いていません。 そのため、SNAP は平らな床で使用する必要があります。床が平らでないと、トレーナーが使用中にがたつくリスクがあり、安全上好ましくありません。 僕はガレージの中と中庭でSNAP をテストしました。

Classic ‘Wheel-On’ turbo design with a wide stance for stability

デザイン

は、丈夫で長持ちするブラックのコーティングを施した、スチール素材の太いチューブで作られています。 他のターボトレーナーと同様に、フレームは折りたたみ式です。内側に向けて折りたたむとある程度細長い形状になり、持ち運びがしやすくなります。 負荷装置はフレームの背面に固定されていますが、ブルーの大きなノブを使って、ホイールに対してローラーを動かして負荷を上げることができます。 バイクは、動作がスムーズで使いやすいブルーのレバーで装置に固定します。 今まで数々のブランドのターボトレーナーを使ってきましたが、このレバーの操作性は素晴らしいの一言です。 反対側 (非駆動側のメカニズム) を適切な位置に調整しさえすれば、駆動側のメカニズムは軸を定位置にしっかりと固定します。 実にシンプルでしょう?

Clamping the bike to the SNAP

負荷装置

仕方がないことですが、 のフライホイールはかなり大きいので、負荷装置は重いです。でもこれは、慣性が強く働くフライホイールによる、実走感の高さとライドの性能が補って有り余るでしょう。 まるで実際にロードライドをしているかのような感触で、動作音も大変静かです。 正直なところ、ターボトレーナーを買うときは、装置の重さを考慮に入れたことはありません。 これは、幸いなことに、自宅にターボトレーナー専用のエリアがあるので、トレーナーを使った後にしまったり、使う前に動かしたりする必要がないためです。 トレーナーはガレージに備え付けてあり、いつでも使えるようになっています。 だから、使いたいときにウォーターボトルとラップトップを持って行くだけです。

Sturdy frame and super quiet resistance unit

でも、トレーナーの置き場所に困る人には、装置の重さがネックになるかもしれません。 必要なときには十分持ち上げられる重さなので、誤解しないでくださいね。確かに重いですが、他のダイレクトドライブ式装置ほどではありません。

双方向通信

は、ANT+ や Bluetooth テクノロジーが採用されており、双方向通信が可能です。Zwift などのサードパーティアプリのほか、PC やラップトップ (ドングルが必要) のソフトウエアと通信することができます。 これは、このソフトウエア (Zwift) からトレーナーにデータが送信され、スクリーンの表示内容に応じて負荷が調整されることを意味しています。 つまり、Zwift Island でのヒルクライムでは負荷が高くハードになり、下り坂では負荷が低くスピードが上がります。

Ready, Steady, ZWIFT!

僕は古いタイプの人間なので、若いころは想像だにしませんでしたが、最先端のトレーニング法を試してみた途端、すごく面白かったと同時にかなりのハードワークだと感じました。 サイクリングをビデオや DVD、テレビで見るのと同じような感覚ですが、Zwift は双方向通信が可能なため、友達と実際に顔を合わせなくても、一緒にバーチャルライドを楽しむことができます。

デバイスのペアリング

セットアップは簡単でしたが、初めのうちはテクノロジーに慣れていないので、問題が起きました。でもこれは SNAP ではなく、自分のせいです。 SNAP を購入する前に、無償トライアルの Zwift をダウンロードしました。そして、 を箱から取り出してコンセントにつなぎ、校正を済ませ、Zwift プログラムを開いたら、最初で唯一の問題が起きたのです。 SNAP とラップトップが通信できるように、Ant+ USB ドングルが必要だったのです。

数日後、ドングルを手に入れてラップトップに取り付けると、Zwift プラットフォームが を検出してペアリングを行いました。 同じ操作を PowerTap ホイールに行って、Zwift の Island でサイクリングを始めたのです。

バーチャルライドはとても面白く、外は雨で寒くても自宅にいながら異次元でのトレーニングを楽しむことができます。 エキサイティングで楽しいと同時に、ハードでもあります。 遠く離れた友達や Zwift を使う世界中のライダーやグループと一緒にライドを楽しむことができます。 また、ソフトウエアにより自動的に変わる負荷も気に入りました。 もちろんギアを使う必要はありますが、、ヒルクライムを始めるときと同じように負荷が増えたり、クライムの頂点に達してペダリングが自動的に楽になったりするのは、素晴らしいと思います。

総評

このバーチャルテクノロジーには強い印象を受けました。ライダーたちを引き付けている理由が良く分かります。 初めに少し問題はありましたが、1か月テストしてみた結果、架空の世界で楽しくトレーニングができるため、これからは確実にスマートトレーナーの時代であるとの結論に達しました。 僕にとっては実際のロードライドに勝るものはありませんが、Wahoo の SNAP はインドアトレーニングを間違いなくエキサイティングなものにすることでしょう。

確かに重たく、従来のターボトレーナーのような外見ですが、には最先端のテクノロジーが採用されており、特に友達や世界中のライダーとともにライドできるなど、トレーニングをもっと面白くするよう工夫が凝らされています。 また、もちろんコンセントや Zwift などのソフトウエアに接続しなくてもトレーナーを使うことはできますが、Zwift を最大限に利用するのがベストでしょう。

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Published on: 31 10月 2016