
どんなに恵まれたコンディションでも泥といかに付き合うかが鍵となる障害物レース (OCR)。それが寒くて、雨の多い冬や春先なら尚更です。この悪コンディションはやる気をそぐどころか、泥がちであればあるほど、参加者の意欲を掻き立てているのも事実です。しかし、冬の OCR だけでなく、トレイルランニングなどを心から楽しむには、身体を暖かく保ち、できる限りドライでいることが重要な要素となります。そこでこのガイドでは、泥にまみれた雨のレースで活躍する最高のアイテムをご紹介しています。
まず心がけたいこと
最初に必ず覚えておきたいこと。それは、替えのウエアを用意し、ゴール付近に置いておくことです。レース後に濡れたまま過ごして身体を冷やさないためにも、絶対に実践しましょう。OCR の会場やトレイルランニング後にシャワーを浴びられることはほぼありません。しかしながら、タオルはぜひとも持参したいですね。濡れた身体を乾かして、汚れていないウエアに着替えれば、泥まみれのアイテムはランドリーバッグやバスケットに放り込みましょう。
バフ
障害物レースの写真を見たことがあれば、参加者がバフを身につけているのに気がついた方もいるでしょう。バフは風雨から身体を守るだけでなく、さまざまな方法で実につけることができる万能アイテムなのです。冬のトレーニングでは頭部にぴったりフィットするポリエステル製ビーニーが役立ちます。雨が降ることを考慮するなら、ウール製のビーニーよりお勧めです。
ジャージとトップス
冬の障害物レースにはコットンの Tシャツは不向きです。雨粒などの水分を吸収しすぎるので、レース中に重くなるだけでなく、身体を冷やしてしまう恐れもあります。高性能 Tシャツやベストは身体の表面から汗などの水分を発散してくれます。また、ベースレイヤーを正しく使用することで、体温が上がってきた場合には涼しく、下がってきた場合には暖かく身体を保ちます。バッグに複数入れておいて、スタート直前にどのウエアを使用するか決めるのもいいでしょう。たとえば、比較的暖かな日には、ベースレイヤーを車に置いて出るのもいいですね。
タイツとソックス
冬季のトレイルランニングでは、ランニング用ショーツを使用したいという方も多いはずです。しかし、冬の OCR では少しプロテクションを加えたいところです。たとえば、。このような優れた機能性を持つソックスを利用することで血行が促進され、乳酸の蓄積を抑えることができるので、けがの抑制にもつながります。は、コンプレッションソックスとの相性も抜群です。サポート性が向上するだけでなく、レース中とレース後の疲労を軽減できます。ランニング用タイツも同様の機能性を果たしますが、障害物をくぐったり、よじ登ったりするときの保護性を高められるのも魅力です。また、水分を含んで重くならないように、速乾性の素材を選ぶのもいいでしょう。
グローブとアクセサリー
その他、障害物レースで重宝するアクセサリーをご紹介します。グローブをはめてランニングするのは苦手、という方もいるでしょう。しかし、グローブは、障害物を登るときのグリップと手の保護性を高めます。ショートフィンガータイプのグローブであれば指先が動きやすく、障害物を持ち上げるときに大変役立ちます。丈夫なだけでなく、水分を吸収しないグローブを選びましょう。最後のお勧めアイテムは、保護性をさらに向上する 。登ったり、くぐったりという障害物レースならではの動作中に、かすり傷や擦り傷を防ぐことができます。